2013年07月16日

ウェディング・パニック 5


ふじさん宅「ふらふらおぼろ」第九話後分岐パロディ。
マジメはとっくの昔にぶん投げました。
まずは異色メンバーのお膳立て、その1。

『ウェディング・パニック』いままでは 幕間

で。5



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京も洛外・白虎の……えーと……

大久保「素直に、ここで使う予定の文言を幕間で使って、軽い頭から他の文言が出てこない、と謝罪したらどうだ」
……はい。そのとーりです。
大久保「しかも薩摩と英国の戦を、どうしたら高杉くんがやったことになる」
……う゛〜…それはゲームのイントロの流れで……イギリス史の方はその辺、書いてないし……
大久保「で、長州や薩摩の歴史を調べるのを怠ったら、薩英戦争の単語をすっかり忘れていた、と」
……あー、はいはい、そーですよ。外人嫌いの薩摩のお馬鹿さんがイギリスの偉いさんを襲った生麦事件がきっかけで起こった薩英戦争、うっかり、すっぱり、忘れておりましたですよ。

そこは、読んで下さる方々にゴメンナサイです。

えっと、英国東洋艦隊っていう地方部隊とはいえ、技術差がでっかい英国軍の端っこ相手に、それなりに戦えて、でっっかい損害のかわりに対大英帝国との国交が緊張化してみたり認められてみたり、あと、差し出すはずの生麦事件の犯人は捕らえずじまい、賠償金は幕府に借金したまま踏み倒してるんですってね。6万300両!
大久保「やけになっていちいち突っかかるとは、余計にみっともない」
……別に薩英戦争の戦後処理には大久保さんは関わってないっぽいし。その後は薩摩藩としていろいろ利益あったっぽい、国内比較じゃ薩摩の一人勝ちみたいな格好だからいーじゃないのよさ……。とりあえず、下手な考え休むに似たり、ってぇことで、服飾史も輸入事情までは軽くさらう程度じゃわからんのでご都合主義でぶん投げます……ってわけで……
乾「失敗をネタにするとはホントにヤケだねぇ」
……やかまし。ってぇか、あ−たもやっと出番だから舞台に上がってくださいな。



片手から、ふらり飄々風情の男一人。
逆手から、平服に隠しきれぬ用心を抱いた三人。
鉢合わせるは、呼び出されたる山中の館前。
人影見止めて、睨むは土方、探る眼の沖田に構える藤堂。
巷に噂の幕下の人斬り隊長格を、受ける男は熟知の上でも変わらずに。

乾「また辺鄙なところで奇遇だねぇ」
藤堂「…言いやがって…仕掛け人はあんたかよ」
乾「買いかぶってもらうのは構わないが(ふふっ)…残念ながら、俺も諸君がいることに驚いているんだよ」
沖田「……とてもそんな態度には見えませんが」
土方「態度が変わるなら是非とも見てみてぇところだな……が」
乾「なにかな?」
土方「そもそも、斬っても死なねぇどころか痛くもかゆくもねぇようなヤツな気がするんだが…」
乾「相も変わらず、失敬だねぇ。相手が寛大なのが諸君の幸運だよ」
藤堂「……(ぼそっと)寛大っつーより、どっか変なんじゃねーか…?」
沖田「…(こそっと)正直はこの場合、無意味だと思いますよ、平助くん」
藤堂「……だよなぁ……」

 ――館の扉が開き…しばし無言で眺め…やがて、呆れ調子の声――

大久保「…常なら見たくもない面子だが……こうも揃うとなかなに壮観というべきか。会話の内容は低俗きわまりないが」
藤堂「あ! 元凶の本物!!」
沖田「だから、平助くん…」
土方「おめーは…何でも本音吐きゃいいってもんじゃねーんだよ」
藤堂「……って、副長、便乗でさらっと俺より酷いこと言ってんじゃ?」
土方「いらねー濡れ衣着せられた元凶は間違いねえからな」
大久保「土方くんといい武市くんといい…確実性が高い方法をとっただけだが?」
沖田「…まぁ、確かにあれなら確実に最初に読むのは……」
乾「つまり、この場に居るのは大久保くんの都合ということかねぇ」
大久保「違うな。乾くん以外は、高杉くんたっての希望だ」
藤堂「……えーと。なんか、さっぱり解んねぇんだけど…」
沖田「すくなくとも…最悪の想像の可能性は減った……のかなぁ」
土方「だろうな…これ(目線は乾)が居る時点で…」
大久保「小物どもが何を勘繰っているのかは想像がつくが……的外れだ」
乾「高杉くんが関わって…ということは、俺は小物では…」
大久保「無いな。元から小物以下だが余興にちょうど良い」
乾「相変わらず、大久保くんの愛情表現はひねてるねぇ」
藤堂「(こそっと)……ぜってー違う気が…なぁ、総司くん、土佐って…」
沖田「(こそっと)それはいくら何でも土佐薩長に失礼ですよ、あれは…」
土方「乾個人の問題だな」
藤堂「……って、土方さん、大声で!」
土方「単なる地声だ。聞かれて何か困るとも思えん」
乾「いやいや、俺はひねくれ者に愛される性分なのかねぇ」
藤堂「……うん、アレを基準に組や藩や繋がり考えるのは、斬るよりひでぇ…」

大久保「まぁ、最初の高杉くんの思惑が無茶だからな。各々、不審はあろうが……(にやりと笑い)二つの条件を承諾すれば、くだらんなりに、諸君に損はさせん」

沖田「条件によるのですが…」
藤堂「そりゃ。ああ、そうですか、っていってでたらめ言われたらなぁ…」
乾「高杉くんの、くだらない、ねぇ。それはまた、大久保くんが暇を割いていること自体が奇っ怪なくらいの珍奇なこと、かな」
土方「……こいつに珍奇やら奇っ怪やら言われるのが気の毒になるな」
大久保「土方くんの言うことももっともだが…残念ながら、乾くんの言うことも事実、だな」
沖田「……で、条件とは?」
大久保「一に、帯刀その他、武具の類いは預けてもらう。それはこちらも同条件」
藤堂「…そりゃ種子島のちっこいのかぶれの坂本にゃぁ…」
大久保「坂本くんの銃はもうここに預かってある。何なら、置き場に隔離するところまで確認…いや、一度剥いでもかまわんが」
土方「解ったよ。別にそこまで言わねぇ。第一、野郎を剥いでも面白くねぇ」
沖田「(ため息)……で、もう一つは?」
大久保「外に対しては三猿を徹底してもらおう。この内側は夢の世か竜宮か、異界とでもしてもおう」
藤堂「えーと、三猿ってぇと……」
土方「見ざる、言わざる、聞かざる、にしておけ、ってぇことかい」
沖田「…仮に、我々が飲んだふりをして破ったとしたら?」
大久保「そうだな……乾くんはともかく、諸君の正気が疑われるだけ、というところか」
藤堂「(小声で)…あの乾っての、嫌われてんの?」
沖田「……まぁ、友好的にはとても…」
乾「高杉くんの提案の、大久保くんが乗る、外に漏らしても正気が疑われる催し…いいねぇ、武市くんがらみならさらに楽しそうだ。乗らせてもらおう」
藤堂「……そーいうもんなのか?」
乾「八番隊組長くんだったかな。そういうものだ。顔ぶれだけで、実にくだらないが面白い余興だろうねぇ」
土方「(しばしの思案の後)…いいだろう、乗ってやる……が、ひとつ確認だ」
大久保「何かな?」
土方「武器の類いと三猿はともかく……他は?」
大久保「やりたいなら好きにやりたまえ。殴る蹴る程度でどうこうなる者は……護る者が勝手に護る」


かくして。土方歳三、沖田総司、藤堂平助、乾退助の前には、館の門は開かれる。

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ウェディング・パニック 6(未筆)に続く



薩英戦争のくだりは……ホントにゴメンナサイorz
posted by 龍魔幻(りゅーま) at 01:01
web拍手 by FC2 | Comment(6) | TrackBack(0) | 二次創作…っぽいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
平ちゃんがいちいちかわいい!正直な物言いがらしいです♪そして乾さん、やっぱりモノノケ枠なのねwww 面白かったです、また続き、楽しみにしてます!
Posted by ふじ at 2013年07月17日 04:43
>fujiさん 毎度おつきあいいただきまして。
新撰組は土方さんまでよーやっとこさ…で、平助くん、イメージ合ってて良かった〜(^^;
このシリーズはギャグ補正(?)が後に行けば行くほど酷くなる感じなので、もう乾さんはアレでいーや、と(苦笑)

やっとこさ、総員集合しました!



……いつか、すっごく先の、誰も顧みなくなった頃かもですが、ものすごくまじめな乾退助を書く日が来る……かも?(幕恋の延長でも、イメージは無くも無いんですさ〜一応)
Posted by りゅーま at 2013年07月17日 11:08
待ってました!よお!( 歌舞伎の掛け声風に)
4人の掛け合い漫才? おもしろかったです。
私 世界史だったし 日本史は特に幕末はからっきしなんで、薩英戦争にいたっては ほーそうなのって感じです。
だいたい 5年くらい前まで 桂さんと木戸さん同一人物って知らなくって 日本史選択の息子にあきれられたし。
そう言えばさ、逃げの小五郎っていわれてた桂さんって 明治まで逃げおおせたんだよね? それにしちゃ明治になってから名前聞かないね?
お母さん、、、マジで言ってる?桂小五郎は木戸孝允だよ! えっ!木戸さんと桂小五郎っておんなじ人!道理で名前聞かないはずだ。フムフム。呆れる息子。
Posted by kamikakusi at 2013年07月17日 19:26
>kamikakusiさん
わーい、かけ声いただいちゃったv…以降が幻滅に走りませんように…南無南無…
どー見ても漫才になってます…新撰組三人と乾さんを放り込むには、原作準拠にこだわると殺伐としちゃうんで(^^; でも崩壊させすぎは(現時点では)やだなぁ、と欲張った結果…

私も高校は世界史選択、短大は日本文化史やら比較文化史、言語学等々だったんで色々すっとんでます(日本史は当時でも図書館漁れば後で出来ると思って(^^;)。中学は元禄文化、米将軍、田沼政権→松平定信(白川)政権あたりからすっとばしの単語詰め込み状態に入った感じが…
生麦事件は資料集で読んでたんですが(麦を生で食って食中毒?…じゃなくて、生麦村だった…みたいな…)この辺、授業でやった記憶は無いし…
桂小五郎=木戸孝允も幕恋のゲームと同時進行でネット情報で(^^; 乾=板垣も…中世イベリア半島は記憶だけでも出てくるのになぁ…いいのか、日本人(^^;な。(卒業後は日清日露〜二次大戦史と戦後処理のほうを趣味で読んでたんで…みごとに幕末すっとんでますね。
(…あの辺は歴史で詰め込むのは伊藤博文・大久保利通止まりだったかな…)

良い機会なので、幕恋関連は復習や考え方交えながらお話書きしてます。薩英戦争も…勘違いのママはちょっと、程度で、大マジメに気にしてたら、冒頭でネタに混ぜっ返すより、幕間ごと書き直してますんで(^^;……薩摩の借金踏み倒しは個人的に面白かったですし(^^;

高校級の日本史選択だと、二次大戦後の戦後処理はがっつり……やってたら、今みたいな世間評価になってないかなぁ……な感じで(^^;(ココか別のブログかどっかで、いつかなんか書いてる気がします…)
Posted by りゅーま at 2013年07月18日 00:03
だいたい学校の日本史って古代史とかから始めるから 明治くらいになると時間切れで あとは自分で教科書読んどけと 中学のとき言われた記憶が、、ローマ皇帝とかすらすら出てくるのに 日本の首相は伊藤さんの次だれだっけ?で日本人としてどうなのですハイ。
まあ生涯 勉強ってことで幕恋を機にテレビとかでこの時代のお話とかやってると観てみたりするようになりました。乾さんはWikiで、、、
学ぶのに遅いってことはないってことで、楽しんでお互い幕恋でお勉強していきましょ。
Posted by kamikakusi at 2013年07月18日 18:34
>kamikakusiさん そうそう、なんでか、邪馬台国あたりをがっつりやりすぎて、江戸後半あたりから思いっきりすっとばすんですよねぇ… 現代に直結する明治期から二次大戦後…の方が、たぶん大事なはずなにに(^^;
わたしゃ、ギリシャからローマ帝政崩壊の成り行きは覚えてても(…個人名や年号の暗記は壊滅的なので、それで歴史のテストの点数落としまくってました…)、歴代首相は順番とか覚えてないデス… 他の機会があって、ポツダム宣言以降の条約や情勢は探しまくって……なんでこんなに情報が少ないんだ、別の意味で、それでいいのか、日本、になっちゃいましたけど(…国としては負けたけど、ある意味、思想的に世界に対しては勝ってたというか、なんというか…)

このブログも、元は二次創作の予定無くて、日本史の復習とすっぽ抜けてる部分の復習をついでに言語としてさらしとこ(だから「メモ晒し」)だったんです(^^;

今って運良く見つけられれば、県立図書館蔵書級の情報がWeb上で無料で読めるところもあるので、かなりいい機会ですw……ウチの子供の頃から近所の貝塚で猪の骨の化石探してたといううんちく魔な伯父は、現役を考古学専門の中学教師で過ごして、今はどっかの外国に飛び立ってるらしいし……戦中生まれ…バイタリティで確実に負けてマス(^^;
Posted by りゅーま at 2013年07月19日 11:09
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