Wシンちゃんの元祖・慎ちゃんこと中岡ルート1度目終了〜(元祖じゃない方は高杉の晋ちゃんです)。Myルールで次は掃除が好きでハタキで咳き込む沖田くん(…は、山本正之ネタ。混ぜるな、危険)…沖田総司ルートに…お饅頭、ストックあるんだよなぁ、今日中に入っちゃおうか……新撰組系列の相手は、イントロが変わらない分、どうつなげるかのシナリオももちろん……コレ書いてると後の方で必要なの会話サンプル的にもいろいろ楽しみ♪ 乾さんもサンプル少ないんだが…同系列キャラから引っ張ってきちゃえばなんとか…(ぇ
てな感じで。
1…というかイントロはこちらです。
ふじさんの『ふらふらおぼろ』での武市半平太ルート二次創作の第九作までからの派生二次。(その先はあちらでちゃんとマジメに続いてらっしゃいますんで、分けて考えてやってください。分岐パラレルです、分岐!)
暴走におつきあいの耐性が出来た方は、第二幕をご賞味くださいませな。
―――――――――――――――――――――――――
かつて京を追われし長州と、追いし薩摩の昨今の仲は如何に、とは、京の町人どもの口の端にこそは登れども、しょせんは江戸と帝のお上の仕業。日々の糧の他に恐れるべきは、攘夷の人斬り・悪人どもか、あるいは幕下の人斬り集団か。知らぬ存ぜぬ、見ざる聞かざる。それが長き都に生きるあまたの只人の知恵。
その風、その潮の流れこそ知れ、如何に言われようとも、耳は立てても、口は開かぬ、否、今は雌伏と戦の狭間……のはずの、長州の虎殿は、薩摩が重鎮・大久保殿を訪ね入り、一刻半を待たずして、息上げ颯爽と駆け出(い)でる。やはり彼の御仁はイノシシか、と訝る門番に、丁重に詫びてくださる桂小五郎殿に、疲れと呆れと諦めの影を見た雇い人は多い。が、それを口の端に乗せることは、己の藩邸勤めの栄誉と首とを覚悟せねばならぬ。こちらも知らぬ、存ぜぬで通さねばならぬ。いつの世も、それが勤め人の宿命か。
廷内とても同じくに。日頃の仏頂面が、上機嫌の度合いをさらに超えてさらにご機嫌よろしい大久保殿の、本心知れぬ御指示らに、むしろ不気味と思えど、従うは良し、探るは危うし。
さて。
政(まつりごと)は京の帝に、世事世相には安寧を、と志はあれども今はその身と心を公に明かす時を待ち潜む一党は、京の旅籠・寺田屋の内にも在り。言わずと知れた、坂本龍馬を筆頭にした、土佐より抜けし、あるいは追われし志士四名。そしていつからか、彼らと共に在る娘御一人。
☆☆「前置き、長すぎです」
……ごめんなさい、☆☆さん。(☆☆は娘さん、お名前、脳内変換して入れて下さいな)
で。舞台は寺田屋に移ります。
高杉「おい! 武市は居るか?」
桂「晋作。挨拶は?」
高杉「今更だ。おまえは俺の乳母か小姑かお袋か?」
桂「……誰がそうさせてるのかな(にっこり)」
高杉「応!俺だな!」
坂本「ま、高杉さんらしいご来訪ぜよ。武市は今、野暮用とやらで留守なんじゃが……」
高杉「割れた腹はどうにかなったか…」
坂本「どうにかなっちょるが。おかげで以蔵が意地でも離れん。供をするのいらんのというから…」
中岡「あんまりうるさいんで、女将さんが二人まとめて叩き出したところっス」
高杉「そうか。無事ならいいし、その方が都合が良い。俺の用事はあいつだからな」
中岡「…まぁ、そんなところだと思いました。姉さんは居ますよ。呼んできますから、少し待っていてください」
(寺田屋女将はぬかりなく。お茶と急須と湯を置き、詮索せずに挨拶のみでそのまま退場)
坂本「あん娘(こ)に、というんは高杉さんらしいが…今日はまたずいぶんじゃのう。筆やら紙やら墨やらなら、ここにもあるんに持参しのうても……て、桂さん、顔色が悪いが具合でも?」
桂「いや、単に晋作がね、まぁ、いつにも増して酷いだけだよ。気遣いありがとう」
中岡「お待ちしましたか、高杉さん、桂さん」
高杉「とうぜ…」(桂、口ふさぐ)
桂「いや。そもそも、こちらが唐突だからね」
☆☆「こんにちは。え、と。私に用事って、出来ることならいいんですけど、出来ることですか?」
高杉「当然だ。いや、お前にしか無理だ!ちょっと、未来の祝言について聞きたくてな」
☆☆「え…(赤面)…あの、祝言…て…」
高杉「他意は無いぞ。だが、やはり違うんじゃ無いか、と思いついたらいてもたってもいられなくてな」
☆☆「ふふっ。高杉さんらしいです。でも、その持ち物って…書き付けていくつもりですか?」
高杉「まあな。こういうのもたまにはいいだろう」
☆☆「あ。もしかして、高杉さんにも素敵な方がいるとか」
高杉「…いや、別にそういうわけじゃぁない…まぁ、参考に、な」
(以下、周辺の小声モード)
中岡「姉さんて…自覚がないだけにぐっさり、っスね」
坂本「そこがあん娘の良い所、なんじゃが…今は、のう」
桂「…全くもって。だが、少なくとも今は、悪いのは晋作の方だからねぇ」
中岡「すんません。否定できないっス」
坂本「あん娘は気づかんだろうが…まぁ、武市や以蔵が留守なのは幸い、じゃのう」
中岡「武市さんの殺気の飛ばし方、器用に姉さんだけ避けて、他は全部、ですからねぇ」
桂「彼女の心は決まっているだろうに、武市くんは容赦ないから、ね」
坂本「やはり桂さんでもそう思うか」
中岡「武市さんは…京や江戸どころか外国でも…」
桂「…右に出る者はまず、居ないだろうね」
……さて。
高杉晋作の寺田屋襲来と、他の面々悪口大会開催中の頃。言われた当人・武市半平太と、その供をする岡田以蔵の所在は……大久保利通の文により、強制召還同様で、薩摩藩邸にありました。
このくだりはまた、後ほど。
―――――――――――――――――
ウェディング・パニック 3 へ続きます
実験的にやってみたイントロ、自分で思ってたより書きやすかった…。細部の単語はうさんくさいです。
でも…………土佐弁が一番ハードル高いよ、龍馬さんっっ!
基本的には原作のキャラ立てが強いのと、ふじさんのお話がしっかりしてるので遊びやすいんですが。
……メインのハズの武市さん、まだセリフが無い! 次は(たぶん)主役だよ〜…それが良いのか悪いのか。
【二次創作…っぽいものの最新記事】
確かにそうだ〜(T▽T)
先生っては器用!布団の上の特技と共に並べたいです。
イントロ、すごいですね〜!
流れるように前回のあらすじを・・・音で聴きたい。
どんだけ小娘ちゃんのことを。。。
テンポが良くって 楽しく拝見しました。
またお邪魔させてください。
ご本家様に褒めていただくと調子に乗りますよ〜このヒト。イントロ、普通に書くと町人数名に名前がついちゃうので…orz 苦し紛れに初挑戦手法取ったんですが…ありがとうございます。はい、お目が高い、音韻を重視しました(なぜか基準は西洋古典『ローランの歌』ちくま文庫和訳版…だった、はず)…で、読みとか意味とかかなりうさんくさいっていう……お布団の器用度は経験あるのかこれから一緒に磨くのかドッチデスカ?(←違)
>Soraっちさん
拝読たまわり、コメントまで、ありがとうございます。殺気は…ベースがふじさん宅の武市さんを見てると…小娘ちゃんが鈍い、ってより、もう先生パワーじゃね、と、勝手に解釈を(^^; お笑いポイントになりましたか。スベってなくて良かった〜
>kamikakusiさん
…普段テンポもへったくれも需要も無い一次創作やってるんで…ハラハラしながら挑戦してみて…成功していたなら嬉しいです。
話のテンポはすっとろそうなんでorzまたお暇な時に来ていただければ嬉しいです。